証券会社:ひまわり証券株式会社
トレードシステム:ひまわりFX
シストレ口座のパイオニア。ヌルサク動作の取引ツールも気持ちよい。
概要
かつては、「証券」の名の通り、株式も扱う総合証券会社であった。
しかし、2011年の東北大震災で、多額の立て替え金が発生したことを機に撤退。
FXとCFDの専業業者に転身する。
金融情報誌で一番広告を見かけるのはここ。
おそらく、中高年にターゲットを絞っているものと考える。
実際、HPや取引画面は落ち着いたデザインになっている。
福沢諭吉がイメージキャラクター。
セグウェイに乗せたり、走らせたり、偉人を好き勝手に扱っている。
自動売買システムの「エコトレ」と裁量取引の「ひまわりFX」の2つの口座を用意している。
ここで扱うのは、後者の裁量取引システムである。
評価①:ツールの使いやすさ ☆☆☆★★
一見して、シンプルな画面。
実際、初めて使ったときも、難なく使うことができた。
この点で、優良。
逆に、カスタマイズ性はあまり高くはない。
ただ、表示通貨の選択と確認画面の省略の有無を選択可能。
まあ、この機能さえあれば、十分であろう。
他に、口座の残高や損益の推移を集計する機能がついている。
客観的に自身のトレードを振り返るためには、有用なツールであると思う。
問題は、Webプラウザ型ツールであること。
PCのスペックが低い人は、安定感に不安が残るかもしれない。
もっとも、動作そのものにはヌルサク感があって気持ちよい。
評価②:スプレッド・約定力 ☆☆★★★
スプレッドの程度は、中程度。
あまり狭くはない。
特に、建て玉を立てた後のpipsのマイナス表示が長いことに不満が残る。
昨今のスプレッド競争には、追いついていない印象。
約定力も同様。
発注後、約定までに長いタイムラグを感じる。
値動きの大きいときは、大幅にずれるかもしれない。
この点から、デイトレ~スイングトレード向き。
スキャルビングには向いていない。
別途用意されている「ディールFX」のシステムが高約定力を謳っている。
こちらを使うべき。
評価③:顧客サービス ☆☆★★★
取引金額に応じたキャッシュバックキャンペーンをやっている。
この手のキャンペーンは、現金還元の場合、敷居が高いことが多い。
しかし、ひまわり証券の場合、ノルマ100万通貨~と比較的ターゲットが低目に設定されている。
あまり取引量の多くないトレーダーでも、恩恵にあずかることができる。
動画セミナーも充実している。
内容は、やや高度。
中級者以上を対象としている模様。
不定期に週2~3回配信している(オンデマンド)。
視聴サイトはひまわり証券のHPから入ることができる。
会員限定サービスとして、シグナル配信もしている。
自身で方向性を決めかねるトレード初級者が参考にするにはよいかもしれない。
他のサービスについては、あまり目を引くものがない。
たまに思い出したように、抽選でプレゼントを配るくらい。
ひっそりとやっている。
評価④:取扱通貨ペアの数 ☆☆☆☆☆
必要な通貨ペアが、すべて揃っている。
ドルストレート、クロス円。
⇒ドル円、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル、スイスフラン。
新興国通貨
⇒南アフリカランド(ZAR)
さらに、EUR/AUDやEUR/CHFなどのクロスカレンシーも容易されている。
文句なしに、星5つ評価。
評価⑤:キャッシュバックキャンペーンの魅力 ☆☆★★★
キャッシュバックの金額は3,000円。
取引ノルマは20回。
これだけでは、やや魅力に欠けるキャンペーンである。
しかし、同時に開設される「エコトレ」口座でも同様のキャンペーンを行なっている。
こちらでも同様のノルマを満たせば、金額2倍となる。
口座開設の面倒が少ない点では、優秀か?
基本的に、ひまわり証券はシステムトレードを推している。
そのため、裁量取引のキャッシュバックはあまり力をいれていない。
エコトレ口座開設のついでにもらうとよい程度のキャンペーンであろう。
総合評価 ☆☆★★★
客観的に見ると、ひまわりFXは魅力のあるFX口座ではないのかもしれない。
それも当然。
繰り返しになるが、ひまわり証券が力を入れているのがシストレ口座であるからである。
FX業者そのものに魅力がない訳ではない。
むしろ、裁量取引口座を評価することに無理があったのかもしれない。
人によっては、ツールのヌルサク感がクセになるかもしれない。
あえて低評価としたが、個人的にも、この手のツールが好きである。
損切りラインに引っ掛ったときも、優しい効果音でトドメを指してくれる。
ちなみに、アイネット証券も似たような取引システムの構成をしている。
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